JAあいち三河は、栄養士を目指す愛知学泉短期大学(愛知県岡崎市)の学生と協働し、地元農産物を使った創作料理のレシピ本「おかざき秋冬野菜レシピ」を作成した。市内外の消費者に新たな調理方法を提案するとともに地産地消、地域農業の活性化につなげるのが狙い。
レシピ本は、産学連携協定を結ぶ同短大食物栄養学科の2年生78人が協力。同JA管内の秋冬旬野菜をベースに、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて廃棄していた野菜の茎や皮をいかすほか、岡崎市内の特産品(八丁味噌〈みそ〉や宮崎茶)を使用することをテーマに掲げて、創作料理16品のレシピを考案した。
本には「自然薯(じねんじょ)と煎茶のチヂミ」「岡崎おうはん(鶏肉)とキャベツのごま味噌炒め」など12品が掲載されている。
「なす八丁味噌グラタン」を考案した松田優花さん(20)は「ナスのへたをなるべく捨てないように工夫した。みそ味が際立つように余計な味付けを省いた。手軽にできるので家庭でつくってほしい」とPRする。
中根実咲さん(20)は、あいちの伝統野菜になっている法性寺ねぎをふんだんに使った「ねぎ塩れもん岡崎おうはん丼」をつくった。「皮付きレモンのさっぱり感と弾力のある岡崎おうはんをがっつり味わってほしい。食品ロスや地産地消に貢献でき、食べた人が笑顔になってくれれば」
レシピ本はA5判、14ページ。500部を作製し、同JA産直店舗などで無料配布する。考案した料理は産直店舗「おかざき農遊館」内飲食店での販売も検討している。(松永佳伸)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル